ヤエンの作成ダブルタイプヤエン
一度使い始めてから掛かりやすさとバレの無さから20年近く使い続けているそのまんまです
ストレートは簡単なのでダブルを参考に基本図面どうりで作ってみてください

ヤエン設計図
ヤエン製作工具類
写真左からニッパー・プライヤー・ワイヤーカッター・バイスプライヤー
掛け止め部製作用ドライバー
ハンダ付け用道具類
写真左から上段サンドペーパー・タイル・タイルの上に銅線(家庭用電源コードを適当な長さに切り中身の銅線を引き出した物)と掛け針製作用治具・ステンレス用フラックス・ステンレス用ハンダ下にハンダゴテ(30W)とコテ置き

(フラックスとハンダはステンレス用にこだわって下さい)
(タイルはホームセンターなどで100円以下で売っている物で間に合いますので是非買っておいて下さい、仕上がりが違います)
では実際に部品製作へと進みます
上の設計図どおりに作成いたします
材料の用意
ステンレスピアノ線、1.4mm×1本・0.8mm×2本
イカ用掛け針、サイズSを3個(ステンレス製・つや消しブラック)
重り、2号1個
掛け止め部A1とA2を作成する
今回はラセンにした
ドライバーに1.4mmピアノ線を沿わせバイスプライヤーでしっかりはさみ固定する、(このような時バイスプライヤーは重宝する)
ぐるぐる巻きつける(2回転半)
大体こんな感じで2本作成する
ラセンの上向き加減はラインが通る向きよりさらに上向きにしてください
そうすることで軸上のラセン一本のみラインと接触する形になり摩擦抵抗が少なくなります
余分を切り取る
(切り口はヤスリなどで角を取っておきましょう)
写真は設計図A1の掛け止め部、余裕を見て110mmでカット
A2の分は同じく余裕を見て60mmでカット
掛け止め部A1の高さが決定する微妙な作業ラセンの内側から寸法を測りピアノ線の太さ1.4mmを考慮に入れ約25mmのところで折り曲げることにした(折り曲げ後高さ26mm)
掛け止め部A1を曲げた後A1〜A2間の長さ70mmにカット
主幹Bの作成
前端から190mmのところと210mmの2箇所を曲げておく
主幹Bの作成
前端から210mmの曲げた角部分より重りまでの長さを入れて80mmでカット
掛け針の加工
イカ掛け針を3本・3本の半分に真ん中からニッパーでカット
これから組み立てます
各パーツがそろった所の写真(上は完成品、参考のため)
ステンレスピアノ線のハンダ付け部はサンドペーパーをかけておきましょう脱脂済みなどと書いてあってもサンドペーパーで表面を荒らしておくとハンダの食いつきが違い、針がはずれたりするトラブルを減らせます
組み立ての開始 説明
掛け止め部A1と主幹Bを銅線でぐるぐる巻きます
タイルの上に乗せてステンレス用フラックスを塗った後ハンダを付けていきます
ハンダを溶かすのではなくステンレスピアノ線を熱する感じでコテを当てるとうまくいきます
次いで掛け針を角度に注意して(基本事項・針の角度図参照)ハンダ付けします
コツは軸の先を点付けします(この状態で)6箇所済めばひっくり返して裏側から軸の根元を点付けして充分熱が冷めたら主幹のピアノ線をなぞるようにハンダをサッと流します
掛け針が全てハンダ付けが済んだところ
基本事項の下に有る針の角度を表した図のように針は内側に向かって15度傾けて付けております(イカを抱きこむ形)
うまく付けるコツは3本づつに真ん中でカットした掛け針をハンダ付けする際左右を入れ違いにして取り付けています(カットした切り口が外側になっている)傘針は真円でなく偏りがあるため左右入れ違いにするとちょうどうまく付いてくれるのです

参考までに股の広さは最前方部掛け針間で約7センチを標準で使用しています(簡単に手で調整できます)
写真がへたくそなので分かりにくいですがここで主幹Bの曲がりをチェックしてください。チェックが済めば下に進む
ここでは掛け止めA2の長さを決定するための作業を行います
まずヤエンを水平に持ちA2・A1の穴を重ねて覗き込み前方部から1〜2個目の掛け針の針先の間に来るよう照準を合わせその位置にサインペンなどで印を付けます
写真用に台に載せていますが実際は両手で持って行います
尚A2の長さを決定するのは針を付けた後に行うこと、理由は針の大きさやハンダ付けのハンダの量などにより主幹Bの垂れ下がり方が違うため実際の針を装着した後に行います、それにより正確に寸法が合い良いヤエンとなります、垂れ下がり量はこの写真ではわかりにくいがこの後のバランス取りの写真を見ていただければよく分かると思います
付けた印に合わせて曲げた後、最後のハンダ付けを残すのみとなった
ヤエンを立ててハンダを重りの穴の中へ流し込むようにしてハンダ付けする(つける部分は写真の箇所)
これでハンダ付けは終わりなので水でフラックスを洗い流しておきましょう
次に重りを金敷きに乗せハンマーで叩く、少しづつ全体を満遍なく叩いて締める
上の元の重りと比べてみるとずいぶん締まったことが分かりますか?これで水の抵抗も減ります
バランス取り前
作成したままの状態
バランス取り後
バランスは掛け止め部A1の軸の上一本だけに糸を掛けてとりましょう
主軸3が針の重みで反っています
バランスはほんの少し針が上がりすぎぐらいでやめてイカを掛けてみて残りを微調整すると良いでしょう、
今回カットした重り
最後の仕上げです
研磨剤の青棒(ホームセンターで研磨のコーナーで探してください)
綿糸4〜6号
綿糸に青棒をこすり付けます
ラインとの接触部分を青棒を塗った綿糸で磨きます
これでツルツルピカピカ!ラインの抵抗激減
古くなったヤエンも磨きましょう
仕上がりの自重を量ってみましょう
12gである(使いやすい良い重さになった)
このまま真似して作ってもらえれば良いと思います

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